ボンボン・ショコラ試作品第一弾


この時点では155個ありました。

箱に詰めてみました。

今シーズンの自分の中での目標は「プロ並みのレベルのボンボン・ショコラを作ること」です。
ボンボン・ショコラと言っても種類はいろいろありますが、トリュフは少し飽きたので、トランぺした状態(上掛けタイプ?)のボンボン・ショコラで、まずはフルーツピューレなどと組み合わせないプレーンガナッシュタイプのものから始めてみました。
そこで先日(1月5日)行ったセンターになるガナッシュと被覆に使うクーベルチュールの組み合わせ試食の結果を反映させて作りました。
しかし、残念ながら「マンガロ65」の残量が少なく今回は「マンガロ65」を使用したガナッシュは断念…(;一_一)

作り方は…
まずは「ガナッシュ」作りから…
クーベルチュールをボウルに入れ湯煎にかけて溶かし(湯の湯気が入らないように湯煎の鍋orボウルのが小さいこと)40℃以上に保っておく。②鍋に生クリーム(35〜38%)と転化糖を入れ火にかけ、沸騰直前まで加熱する(鍋の周りにフツフツと気泡が出てくるまで)。③②を①に少量入れ、泡立て器でボウルの底をこするように混ぜと分離する。更に②を少量加え混ぜるとボウルを滑るくらいの状態になる(一番激しい分離状態)。更に②を加え混ぜると今度は滑らかになり乳化する。乳化したらあとは残りの②を加え混ぜればガナッシュの完成。④③を型に流し表面をパレットナイフでならし、温度変化の少なく湿度の低い室温(10〜15℃くらい)に1日置く。⑤ガナッシュの天地を返し型を外して、表面にテンパリングしたクーベルチュールを薄く塗り、更に1日置く。⑥⑤を温めたナイフで15㍉角くらいに切ればガナッシュは完成。

次は「トランぺ」…
クーベルチュールをボウルに入れて溶かし、テンパリングし、最終温度を保つように湯煎の温度を調整し、湯煎にボウルを当てておく。②ガナッシュを①の中に沈めチョコレートフォークガナッシュをすくい上げ、余分なクーベルチュールを落とし、シルパット等の上に置いていく(好みで表面に模様を付けたりする)。③温度変化の少なく湿度の低い室温(10〜15℃くらい)に1日置けば完成。

アシエンダ・マラルミ
センターガナッシュが「アシエンダコンセプション66」で被覆が「マラルミ64」の組み合わせ。
ガナッシュの口溶けもよく、被覆の薄さも極薄でガナッシュの口溶けを邪魔していないが、トランぺの作業をこの時初めて行ったこともあり、慣れてない為、下側がきれいにいかず、食感に若干の違和感がある。
味の方は…ガナッシュは香りとコクのバランスがとれていて穏やかな印象。それに被覆の「マラルミ64」のフルーティな香りとスモーキーな後味がほのかに香る。総合的な印象としては通好みではなく、万人ウケする味と言ったところでしょうか…。
『見た目:2 食感:3 味:4』

アシエンダ・マンガロ
センターガナッシュが「アシエンダコンセプション66」で被覆が「マンガロ65」の組み合わせ。
ガナッシュは↑上と同じものを使用しているので、感想は省略…、しかし被覆はトランぺの作業に慣れたこともあり下側まできれいにできており食感に違和感はなくなった。
味の方は…ガナッシュは↑上と同じだが、被覆が違うとやはり印象は微妙に違う。こちらの方がフルーティな印象が強く、ずっと後まで爽やかな香りが残る。自分の中ではこのガナッシュにはこちらの被覆の方が好きです。とはいえやはり、ガナッシュが穏やかなので万人ウケする味であると思います。
『見た目:4 食感:4 味:5』

マラルミ・アシエンダ
マラルミ・アシエンダ小
センターガナッシュが「マラルミ64」で被覆が「アシエンダコンセプション66」の組み合わせ。
ガナッシュの出来はこちらもよく、口溶けがよく香りも滑らかさもよい。被覆の暑さも極薄でガナッシュを邪魔していないので、トランぺの作業に慣れてきたことが自分でもよくわかる。
味の方は…まずガナッシュのフルーティさが出て、その後にスモーキー(人によっては葉巻のような香りだとか…)な印象が出てくる。被覆が穏やかな為か、中のガナッシュがよく引き立ってくれているように感じました。
こちらは少しチョコレート通好みな味なのかもしれません…。
『見た目:4 食感:4 味:5』

マラルミ・ミルク
マラルミ・ミルク小
センターガナッシュが「マラルミ64」で被覆がカカオバリー社の「ピストール・パプアジィ35.7ミルク」の組み合わせ。
今回唯一のミルククーベルとの組み合わせだが、このミルククーベルはカカオ分が低い為か他のミシェルクルイゼルのクーベルチュールよりトランペの作業性も良好で被覆も容易に薄くできた。
味の方は…最初はミルクのなめらかで豊潤な甘みが口の中に広がるが、途中からガナッシュのフルーティさが出てきて、最後はキレのよい後味に仕上がっている。単純に甘いだけのミルクチョコという感じではなく、フルーティさと後味のキレの良さがなかなかいいと思った。
『見た目:3 食感:4 味:5』