MOF熟成師エルベ・モンスのチーズ


MOFとはフランスの「国家最優秀職人章(勲章)」のこと。
チーズの味は熟成で決まるとも言われている。その熟成を行う「熟成師」の中でも最優秀というMOF熟成師が熟成したチーズは当然最高品質のものだと思います。
写真右から「シャロレ」「ガレット・ド・シェーヴル・ボージョレ」「スーマントラン」です。
まず「シャロレ」から、フランス ブルゴーニュ地方ソーヌ・エ・ロワール県のシャロレ地域のシェーヴル(ヤギのチーズ)です。通常このチーズは熟成していくと中の真っ白な部分はしまった感じになるのに今回のものは不思議なことにボソッとしている。かといって水分はある程度抜けているのでフレッシュな状態とは違う。味はシェーヴルらしい爽やかな酸味の中に濃厚なミルクの甘みとコクを感じることができ、とても美味しい。
次は「ガレット・ド・シェーヴル・ボージョレ」、フランス ブルゴーニュ地方ボージョレ地区のシェーヴルで、提携農家がモンス社の為に特別に生産したチーズです。写真ではわかりにくいですがホールのものは真ん中を抜いたドーナツ形をしています。シャロレと違いこちらは若干の水分を感じる柔らかい食感、味はミルクの甘みとコクを感じるがシャロレほどではない癖はほとんど無くやさしい味わいです。
最後に「スーマントラン」、フランス ブルゴーニュ地方の熟成段階に塩水で表面を洗うウォッシュチーズ。表面はねっとりしていて中はトロトロしています。味の方は独特の臭いからくる癖がありますが、とても濃厚なミルクの甘さとコクに驚かされます。後味にもその甘さが余韻となって口の中に残ります。かなり美味しいです。