ボジョレーに合うチーズ8種類


こちらはワインと一緒に購入したチーズで、ワインショップの奥さんがボジョレーに合わす為に特別にセットにして販売してくれたもの。
写真ではカットしてあるし、わかりにくいかもしれませんが、一応…まずは上段左→右へ「シャウルス」「スーマントラン(エルベモンス熟成)」「クロミエ」「アフィデリス」
下段左→右へ「ブルー・ド・ラカイユ」「グー・ノア(エルベモンス熟成)」「ブルー・デ・コース」「コンテ(24ヶ月熟成)」です。
全てフランス産のナチュラルチーズです。説明&個人的感想は簡単に「シャウルス」シャンパーニュ地方の白カビタイプのチーズで、中身はミルクの濃厚な風味と旨味があるが、サラッとして若干の酸味もある、無殺菌乳を使用している為かキノコなどに似た風味もほのかに感じる。外皮は無殺菌乳の白カビタイプらしい感じの若干クセがあり、少し厚みがありやや固め。外皮が特にキノコっぽい風味が強い。中身はトロっとして美味しかったが、外皮が若干クセのある状態になっていた。
「スーマントラン(エルベモンス熟成)」ブルゴーニュ地方のウォッシュタイプのチーズ。表皮は塩水で3週間以上磨くことによりツヤのあるオレンジ色になっていて、香りはチーズに慣れていな人にはきついと思う。しかし、中身は熟成士の腕もあると思うが、トロっとしており、ミルクの風味と旨味(甘い)がギュッと凝縮されたような濃厚な味でとても美味しかった。
クロミエ」ロレーヌ地方の白カビタイプのチーズ。同じ地方のチーズ「ブリ・ド・モー」「ブリ・ド・ムラン」と並んでブリ3兄弟と称されることもある。その中でも一番小さい為末っ子とのこと。中身はムッチリと弾力があり、ミルクのコクと胡桃などのような香りがあるのが特徴。外皮は白カビタイプの中でも比較的薄めだが、無殺菌乳を使用しているからか熟成が進むとほのかなアンモニア臭がしてくる。今回のものも中身はムッチリしてコクがあり美味しかった。
「アフィデリス」ブルゴーニュ地方のウォッシュタイプのチーズでブルゴーニュの銘酒「シャブリ」で洗ってあるちょっと贅沢な(?)チーズで表皮はツヤのあるオレンジ色。「スーマントラン」同様ウォッシュ特有のきついクセのある香りがある。しかし、その臭いとは裏腹に中身はねっとりとミルクのコクがあり甘く美味しい。今回のように赤ワインはもちろん、シャブリとの相性も抜群(?)
「ブルー・ド・ラカイユ」オーベルニュ地方の青カビタイプのチーズ。青カビのシャープな味とクリーミーな生地(白い部分)との組み合わせが独特で後をひく美味しさです。
「グー・ノア(エルベモンス熟成)」僕もこれまで見たこと無いチーズなので、よくわかりませんが、シェーヴル(山羊)タイプのチーズです。こちらも熟成士の腕なのかシェーヴルらしい爽やかな味わいでありながら、食感はトロっとしておりミルクのコクや甘さも充分感じられ美味しかった。
「ブルー・デ・コース」ミディ・ピレネー地方の青カビタイプのチーズ。その製造法などから「ロックフォール」の牛乳版と言われている。ちなみに「ロックフォール」は羊乳を使用している。風味は青カビチーズの中でも強め、味も「ブルー・ド・ラカイユ」よりシャープさが際立つ。しかしミルクの脂肪分が高い為なめらかで、ミルクの甘さも感じられチーズ初心者にはきついかもしれないが、美味しいと思う。
「コンテ(24ヶ月熟成)」フランシュ・コンテ地方のハードタイプのチーズ。フランス人に最も親しまれているチーズと言われ、生産量も数あるフランスチーズの中でも一番多いらしい。ナッツのような風味とミルクのコクのある甘さが特徴で、この24ヶ月という長期熟成になると、その旨味成分であるアミノ酸の結晶が出来て食感も少しシャリシャリしてとても濃厚な甘さで美味しい。

いろいろ書きましたが、今回僕もP-kariさんも「スーマントラン」が一番美味しかったように思います。